FRPを構成する材料達!

FRPマット(ガラスマット)について

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FRP(通常、車に使っているFRP)は、ガラス繊維(通称マット)、ポリエステル樹脂
(通称、樹脂)、そしてゲルコート(通称ゲル)の3つの素材で構成されています。

1) マット(正式名チョップド・ストランド・マット)

ガラス繊維は極く細い糸状になっています。(5〜10μ、5〜10/1000mmの事)。
これを約200本ほど撚り合わせて木綿糸ほどの糸を作ります。これを”ストランド”といって
とても丈夫な糸になります。引っ張りの力では、鉄の約3倍といわれています。
この糸を約50mm(正確には2インチ)程の長さに切ったものを、ランダムに散らし、特殊な
のり(バインダーといいます)で布状にしたものをマット
といいます。

一般的なパーツはこのマットで出来ています。繊維が短いので引っ張りはそれ程丈夫では有
りませんが、重ね合わせが出でき、曲面にもなじみやすいので、あらゆる形になりやすいのです。

マットの単位は1u当たりの重量で設定されています。
一般的には、♯450、♯380あたり(それぞれ1u当たり450g、380gということ)を使用します。
幅は1040mmが一般的です。

その他に、ペアマット、サーフェーシングマット等があります。
(ここでは、省略します)

2) クロス

クロスは、ストランドで織った布の事です。
規格は、マットと同じで、1uあたりの重量ですが、織りかたにより種類が分かれます。
代表的なものは、縦横の「平織り」、その他曲面に適した「綾織」「朱子織」などが有ります
が、めったに使いません。(うちには平織りしか有りません)

 

3) ロービング

ストランドは、木綿糸ほどの太さですが、これを数10本まとめて紐状にしたものを、
ロービングといいます。
 使い方としては、マットでは馴染みにくい、曲面(Rのきついカド等)に使用します。
使い慣れると、非常に重宝します。

4) ロービングクロス

名前のとうり、ロービングでできた布の事です。
これを使うと、非常に丈夫な物になりますが、使い勝手、表面上の問題等
もあるので、今の所うちでは使っていません。

 

 

5) チョップマット

これも、名前のとおりマットに使われている物をより細かくしたものです。
サイズにより色々ありますが、用途としては、ロービングと同様な使い方を
します。使い方はちょっとコツがいるので初心者には不向きです。
私たちもあまり使う物ではありません。

 

 

 

 

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FRPの基本の一つ樹脂です
測りできちんと測定し樹脂と
硬化剤の配合を合わせます。

季節や温度等によって配合
が変わってきます。

硬化剤です。

通常は1種類で量を変化させて
使用しますが、当社では3種類
使用しています。

それぞれ、硬化速度や発熱
温度が違います。

樹脂パテ

樹脂に添加剤を加えパテ状に
した物です。

製品を作るときには欠ける原因に
なってしまうのでうちでは、あまり使い
ません。

ガンは、ゲルコートを塗布する時に
使用します。

ゲルコート用なので車の塗装用とは
サイズが違います

刷毛は、ガンで塗れない部分に

ゲルコートを塗ったり、樹脂に使ったり
します。

自分で修理する場合などは、これ一本
で出来ます。