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当工場で通常使用している生地は、
”平織り”と呼ばれているタイプです。
よく、ボンネットなどに使用されています。 |
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それに比べ、右側が平織り、左側が綾織り
と呼ばれているタイプです。
レーシングカーなどは、綾織をよく使用します。
見た目では、カーボンの目が、斜めにはしっている
方が綾織です。平織りが布のように編んでいるのに対し、あや織りは”乗せて”布状に
なっています。その為、繊維に余計な力がかからず剛性が出るのです。
乗せて出来ているので、すぐほつれてしまい成形はとても難しいです。
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写真では光ってしまい、分かりにくいかもしれませんが
黄色い繊維が入っている物は
”カーボンケブラー”といいます。黄色い繊維がケブラー繊維といい、なにしろ”切れません”
私の工場にあるハサミでは全く切れません。
もの凄く強い繊維です。
写真は、”カーボンケブラーの平織り”です。
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最近、出てきた比較的新しい繊維”シルバーカーボン” ただ、私が見て触った感じではFRPのクロスを染色して
いるような印象です。
実際に成形してみても、感覚はカーボンよりむしろFRPの方が
近いです。
ホントにカーボンなんでしょうか?????
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手に持っている物は、ゲルコートの塗膜です。 ウェットカーボンは、ドライカーボンとは違いゲルコート仕上げ
になります。
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ただ、ゲルコートは樹脂の成分上、全くの透明ではありません。 写真の箱は、真っ白ですが、ゲルコートから透けている部分は違います。
メーカーによってこの”透明度”に差がある為、より透明度の高いもの
をテスト使用しています。
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カーボンの生地にゲルコートを乗せてみました。 商品は、右のゲルコートを乗せた状態になります。
生地を見ているだけにゲルコートが
もっと透明だといいなぁといつも思ってしまいます。
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また、カーボンはFRPとは違い生地の目が見える(見せる)商品です。 ここが難しいポイントであり、綺麗に見えるかどうかがカギになります。
写真は、生地の目に沿ってカットしてあります。
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このようにカットすると、折り曲げたり形になじませる時に、
ほつれてしまいます。 |
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しかし、カットを今度は斜めにすると・・・ |
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同じ事をしてもほつれません(ほつれにくい) こちらの方が綺麗ですね。
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また、”グッ”と力を入れてしまうと・・・ |
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平面の目がよれてしまいます。
せっかく切れ目が綺麗でもシワシワではちょっとカッコ悪いですよね! |
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ちなみにカットも悪いとこんなになってしまいます。 しかし、いつもベストのカットなどが出来るわけではありません。
サイズや形状によってはどうしても上手くいかない時もあります。
また、切れ目がなるべく目立たないように工夫をする事もカーボン成形
では大事なポイントです。
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上手く出来ている例です。 |
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こちらは、ちょっとほつれてきています。 ※不良品ではありません
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こちらは、他社製の製品です。角の部分が樹脂?か何かで完全に
カーボンの”目”が消えています。上の”ほつれ”は不良品とは考えていませんが、これは・・・
当工場では”不良品”という扱いになると思います。
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写真をご覧ください。 黒くなっている部分は”接着面”です。こういった部分はFRPでも
それなりに難しい所ではありますが・・・
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当工場で製作するとこのようになります。 隅々までカーボンが見えます。黒い部分はほとんどありません。
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上から見るとこんな感じです。 |
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当社では、ココまでカーボンの目を表現できます。 |
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上の写真までこだわってしまうと、コストがかかりすぎてしまい、
非現実的な商品の値段になってしまうため、通常は左の写真ぐらいで
生産しています。(中央に少し黒い筋が残る程度)ちなみに上の写真とは製造工程が全く違います。
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写真の左が”平織り”右が”あや織り”です。 個人的には、”あや織り”が好きですね。
(成形はいやですが・・・)
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写真の左が”シルバーカーボン”右が”カーボンケブラー”です。 ケブラーはたまたま形が悪いと思うのですが、”ガラガラヘビ”みたいに
なってしまいました。(笑)
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