当工場は、一般のお客様からメーカー様までいろいろと
お仕事をさせていただいていますが、
私は、物を作る技術者、職人としての”よい物”づくりにこだわって
仕事をするように心がけています。
ただ単に”良いもの”といってもいろいろあると思います。
お客様から見れば”安くて、いいもの””値段のわりにおトクと思える良いもの”
メーカーさまからみれば”売れる良いもの””売りやすいよいもの”など
当然の事ですが、皆様に上記のように言われ、ご満足して頂ければこちらも仕事をして
良かったなぁと思います。
しかし、それでは私の言う”よいもの”作りにはなりません。
私のいう物作りとは、”つくり手の心”というものです。
依頼をされる方も受ける方も人間です。当たり前ですが、
性格や価値観など全く違いますが”安くていいもの””売れるよいもの”という事は
誰が見ても感じてもほとんど同じです。
結果として”誰が作っても同じ”ということになります。
それではお客様に本当の満足を与えていないと私は考えています。
私はそこに、自分なりに考えた事や、アイデア、技術などの
エッセンスを少しだけ加える事によってプラスαの満足をして頂きたい。
それが”つくり手の心”です。
その商品を見て皆様に満足してもらうのが大前提ですが、
”アーチェディーに頼んでよかったな”
”おまえらしい仕上がりだ!”
”おまえにしか出来ないよ”
と、皆さんいにこう言って頂くのが最高の”喜び”と感じております。
この喜びは”お金には返られない価値がある”と思っていますが、
こちらも商売なので、そのあたりはキッチリと請求させて頂きます。(笑)
”作り手の心”・・”魂とまごころが入っているもの”
・
・
・
そんな商品は、手にとった人たちにも心が伝わり、きっと物を大事に
して頂けると思っています。
最近は、どちらかというとコストを抑える事が
”腕がいい”とか”いい技術”と言われがちです。
今の世の中、コストを御さえる事も重要で、私もいかにして
”良い物を安く作るか”をテーマによく相談を受け、考え、悩みます。
そして、それを成し遂げれば、
それはそれで技術の進歩になり素晴らしい事だと思っています。
ただこの頃は、そこそこの出来で
”なにしろ安いもの””見た目より安ければいい”
といった仕事が多いです。
物を作る側からみるとちょっと淋しいですね・・・。
皆様により多く満足してもらう為、常に知識・技術を向上させ、
これからもいろいろな物作りにチャレンジしていきます。
|