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10年ほど使いました。

2009 年 8 月 26 日 水曜日

この道具は、”鉄ローラー”といってFRPの商品を作るには
欠かせない道具の一つです。

何をする道具かというと、FRPの樹脂の中にある気泡を
取り除く(脱泡といいます)時に使用します。
この脱泡作業がきちんと行われていないと、
表面がブツブツになったりしてしまう不具合、
いわゆる”脱泡不良”という原因になったりします。

使い方は、先端の部分(画像の左側の部分)をコロコロと
転がして泡を移動したりして使います。
見た目には、ただ単にコロコロとローラーを
転がしているだけなので、
”見ていると簡単そうなのになぁ・・・”と、
よく言われる作業の一つです (笑)

ここ最近、調子が悪いなぁ・・・と思っていたらストッパーが
磨り減っていて、転がりにくくなっていました。

新品の時は、こんな状態なのですが・・・

今まで使っていたのは・・・磨り減って小さくなっています
( ̄▽ ̄lll)

ここまで磨り減ってしまうと、ストッパーの機能をしなくなり
新品ではここで止まるのに・・・

小さくなってしまったので、こんなに飛び出てしまいます
しかもひっかかってうまく転がりません (TーT)

もう、10年近くは使ったので、さすがに限界のようです・・・

新しいのを使用する事にしました。
でも、新しいといっても注文したわけではなく
使い込んだこのローラーと同じ時期に購入した
”当時もの”です?

もちろん、今でもこのローラーは販売しているのですが、
実は最近は、”質”が変わってしまってるんです・・・ (#+_+)

どこの質かというと・・・
木でできた”柄”の部分です。材質が全然違います。

左は、当時ものの新品です。
中央が今まで使用していたものです。
右が最近購入したものです。

最近購入したものは、表面も粗くささくれてしまっていて
しかも曲がっています。

材質の違いは木口(こぐち)を見るとよく分かります。
当時のものは、身の詰まった硬そうな木を使用しています

今まで使っていたものも同じく硬そうです

でも、最近購入したものは肉眼で見える気孔が
たくさんあります。ようするに”スカスカ”の状態です。

普段、使用していないときは溶剤の中に漬け込んでいるので、
この気孔から溶剤をどんどんと吸収してしまい、使うときは
重くなっていたりします。

また、表面も粗いので、ガラス繊維などが
引っかかってしまったりで・・・ 非常に使いにくいデス
( ̄- ̄=)

カーボン商品のような、ものすごく集中力や神経を使う
ような商品の成形には、作業になかなか集中できないので、
使用出来ません

最近は、どの企業も”コスト削減”が当たり前のように
行われていますので、こうなってしまうのも
仕方のない事なんですが・・・  ┐( -”-)┌

たまたま当時に購入してあったのがまだ残っていたので、
ホッとしています。

もし、在庫のローラーがなくなったら、原木を探してきて
自分で作るようですね・・・

O(≧▽≦)O